160.『ハバナ・モード―すべての男は消耗品である。〈Vol.8〉』 村上 龍 幻冬舎


ハバナ・モード―すべての男は消耗品である。〈Vol.8〉 (幻冬舎文庫)ハバナ・モード―すべての男は消耗品である。〈Vol.8〉 (幻冬舎文庫)
村上 龍

幻冬舎 2008-04
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目次

ハバナ・モード
小国スロヴェニアの智恵
犠牲と支配
幻の改革と変化
金正日体制は崩壊するのか
不況と相撲取り
そもそもイラクに治安があるのか
格差の象徴・腕時計
現実をなぞる
衰退し続ける大手メディア
従米から反米への道
無意味な心意気と誠意
希望的観測による外交
イラク人質事件
サラリーマン週刊誌の死
黙ってついていくわ
決定権と責任
答えより、設問のほうが重要
可哀相な自衛隊
姥捨て山を拒否した二人の老人
13歳のハローワーク』と一生の安定
幸福な原作者
キューバの快楽と『半島を出よ』
うつと、元気と、おせっかい
ハバナの夕日と国家目標

メモ

  • (現実に対し)何とかなるという前提とこのままではダメだという絶望が同居して、その二つを近づけ混在させるためにあらゆる努力が必要となる
  • 日本経済も日本社会もダメになってしまったわけではない。内外の変化に対応できないだけだ
  • 既成メディアの文脈を支えているのは、変化に対応できないために変化を歓迎しない層だ
  • 本当は、人間は誰とでも基本的に対立していて、利害が一致する場合に仲良くなったり(中略)するだけ
  • 違う人間同士なのだから意見が異なるのは当たり前。そこからお互いの利害をすり合わせて妥協点を探るのが交渉

一言


20年間以上も続いている村上龍のエッセイ。この本は00年代前半の時期のもの。
いろいろ考えさせられます。