184.『男たちへ』 塩野 七生 


再び男たちへ―フツウであることに満足できなくなった男のための63章 (文春文庫)再び男たちへ―フツウであることに満足できなくなった男のための63章 (文春文庫)
塩野 七生

文藝春秋 1994-03
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目次

清潔度ということ
人材について
容貌とは
混迷について
帰宅拒否症なる現象について
愛人考
開国か鎖国
鎖国
続・鎖国
開国〔ほか〕

メモ

  • 真実とは、言う必要のないときは言わない方がよいということも知っておきなさい
  • ともに同じ「世界」で遊ぶためにはぜひとも必要な、「同じ言語」で語ることのできるつながりとなると、恋愛と似ていて、一生で出会わない人と何度となく出会う幸運な人と、はっきりと分かれるように思えるのだ
  • 日常とは違った装いをもって対することは、日常とは違ったものを伝達しようとしているこれら芸術家たちへの礼儀であり、と同時に、受けてである観客自体も、日常の現実からは得られないものを得るには、より妥当な道ではなかろうか
  • ロー六派の古き良き時代は、1930年代で終わってしまった
  • 成功する男とは、まず第一に、体全体からえもいわれぬ明るさを漂わせる男だ。(中略)静かな立振舞いの中にも、なにか明るい雰囲気を漂わせている、そんなたぐいの明るさなのである

一言

イタリア在住の作家、塩野七生のエッセイ集。「男はこのように生きなさい」というような本は結構好きです。鵜呑みにするわけではないですが、勉強になります。