5.『仕事のための12の基礎力』 大久保幸夫 日経BP社
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- 何をやるかよりも、自分が成長できると思える環境に自分を置くことを重視したほうがいいでしょう。
- 反応(リアクション)力 対「人」 10代〜20代に開発すべき
- ないと、何を考えているかわからない人に見え、情報が集まらない。
- 対人態度 = 表情×55% + 音声×38% + 会話×7%
- 反応することは、相手から情報や能力を引き出すことだということをよく理解し、意図的に大きく反応してみることです。
- 愛嬌力 対「人」 10代〜20代
- ないと、応援してくれる人の数が極端に少なくなる。
- 笑顔が魅力的で、丁寧に人の話を聞いて、自分の意見もしっかり話す。そんな若手は年長者の支援をうけやすい。
- とりあえず顔を見たら、にっこり笑ってあいさつする。
- 楽天力 対「自己」 10代〜50代
- ないと、前向きに考えることができなくなる。
- すべての時間や経験や出会いを「自分にとっての学習の時間であり、教材である」と考える。
- 目標発見力 対「課題」 10代〜40代
- 自らの仕事の目標を自ら提起する。
- ないと、上司の支持待ち族になる。問題を表面的にしか見ることができない。
- 夢を目標に。目標を行動に。この転換ができれば楽しい人生が送れそうです。
- 問題発見=「あるべき姿」と「現実」との「ギャップ」を見つけること。
- 継続学習力 対「自己」 20代〜30代
- ないと、持っている知識が陳腐化して新しい動向についていけなくなる。知識が増えない。
- ?知識吸収のため、まず集中的にやる ?身近な目標を定める ?覚えたことはすぐ話す ?習慣化しているか確認する ?活用成果を上げる
- 81.2%がまったく学習していない。
- 文脈理解力 対「人」 20代〜40代
- 背景・文脈の異なる人との間で意見の調整をする力。
- ないと、プロジェクトリーダーになれない。
- 自分の言っていることと、相手の言っていることの共通点を見つけながら、異なる部分について調整を図っていくというのがビジネス上のコミュニケーション。
- ?自分の感情を抑制する力 ?論理的思考力 ?日本語力 が根底にある。
- 表面的な言葉だけでなく、裏にある心情やニーズなど、発言の背景を探る。
- 相手の気持ちを理解し、その上で、自分の主張はしっかり通す、しかも円満に結論をまとめ上げる、という力。
- 専門構築力 対「課題」 30代〜40代
- 自分独自の強みを計画的につくり上げる力。
- ないと、40歳を過ぎても、何も自信を持ってできる事がないという状態に陥る。
- 何を専門として選ぶか? ?これまでに十分経験を積んできた分野であること ?社内で評価される見通しがあるか、社会的に高いニーズの存在が明らかにわかっていること ?比較的短期間である程度のレベルまで達することができそうなもの ?その専門の仕事を楽しそうにやっている自分自身が想像できること。
- 専門分野を構築するための重要な原則は「理論と実践の両方をバランスよく深めていくこと」
- 人脈開拓力 対「人」 30代〜50代
- ビジネスの仲間や情報源となる人を開拓し、その関係を維持していく力。
- ないと、肩書きを外したときに何もできない。
- 若いうちはいくら社外のネットワークを広げても相手も大抵若くて力もないので、人脈開拓力の重要性は高くない。それより自分を磨く方に力を入れる。
- 短い期間に何度も会う。会う理由を仕込む。
- 人間関係はギブ・アンド・ギブくらいの気持ちで接する。
- 委任力 対「人」 30代〜40代
- ないと、すべてを自分で抱え込んでしまい、大きな仕事ができない。
- 人に任せるのは、暗黙知をきちんと説明し、状況を把握し、確認しないといけないので大変。だから、ある程度我慢しないといけない。
- 任せたからには、できるだけ感謝し、評価する。それから改善すべき点があれば、丁寧に説明する。
- 相談(カウンセリング)力 対「人」 40代〜60代
- 人の話を聞き、一緒に問題を考えていく力。
- ないと、相手の価値観を無視して自分の考え方を押し付けるようになる。
- ?相手から信頼される人間関係を築き、それを土台として、?相手の価値観や特性を十分に認めて、?専門的なアドバイスをしながら、相手に決定させる力。
- 「専門知識」+「カウンセリングスキル」→社会的に求められる人材
- 教授力 対「人」 40代〜60代
- それまでに積み上げてきた専門分野の知識や技術が十分あることを前提に、それを活かして、後輩や部下を育て、専門知識・技術を伝授していく力。
- 仲介調整(コーディネート)力 対「総合」 40代〜60代
- 物事を調整する力、仲介する力、推進する力
まとめると、まずコミュニケーションスキルを磨き、継続的に学習し、専門知識を深め、それを使ってアドバイスや伝授し、コーディネートする、ということだと思う。