【やりくり上手】 33.『きのう何食べた？ １』 よしながふみ 講談社

きのう何食べた? 1 (1) (モーニングKC)
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読んで思ったこと

「弁護士と美容師のゲイカップルの日常を食事を中心に描いていく作品」

一言でいうと、
とてもモーニング向きには思えない作品なのだが、
すでに1年以上連載されているので、支持はあるんだろう。

個人的な最大の魅力は料理シーン。
毎回、主人公の弁護士が夕食を作るのだけれども、
その腕前にいつもほれぼれする(私はゲイではありません)。

ちなみに第１話では、
鮭とごぼうとまいたけの炊き込みご飯と、
豚肉とかぶとかぶの葉のみそ汁と、
小松菜と厚揚げの煮びたしと、
卵とたけのことザーサイの中華風炒めを
同時に作っていく。

レシピを振り返りながら料理を作るので、
作り方も同時に作る手順もわかる。

毎日のようにこれだけの料理を
てきぱき作ることのできるレシピの豊富さと
段取りのよさが素晴らしい。

しかも、主人公はこれらの料理を
スーパーの特売品と冷蔵庫の残りから作っていくのだ。
家庭料理を作る人間の鑑である。

これを読めば、
まちがいなく料理のバリエーションは増える。
作者も相当の料理好きなんだろう。

ちなみに、
料理シーン抜きでも充分おもしろいので。