69.『世界の宗教が面白いほどわかる本』 加藤 智見 中経出版
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目次
第1章 本当の宗教とは何か(宗教はどこから生まれたのか
世界の宗教)
第2章 日本人の宗教観(日本人の心の中と宗教意識
日本人の宗教観の特質)
第3章 信じれば、なぜ救われるのか(信じることの本当の意味
信じると人生が変わる?)
第4章 宗教は現代人を救えるか(現代人の心の中と宗教
宗教教育は必要なのか
政治・経済と宗教の関係)
参考になったところ
- 日本の宗教の特色
日本においては、仏と神々は互いを拒否することなく、包容し合い習合していった。
人間と神仏の関係も「共生」の関係にあった
- 浄土教の他力信仰
人は完全に仏を信じることはできない。
しかし、仏はそんな人間を信じてくださる。
正直に信じ、正直に疑い、正直に悩み、正直に喜ぶ。
そして心は仏に向いている。
そこに信仰が「開かれる」。
往生は仏の願によって決まるので、念仏は「おおらか」に唱える。
- 一神教=神と個人との契約→単独者としての強い信仰と緊張感が要求される
- 一神教は超自然性や非合理を含め、神を「絶対的に」信じる「意志的な信仰」が特徴
感想
タイトルのとおり、「世界の宗教が面白いほどわかる」ようになりたいので読みました。
実際は「世界の宗教を知る」というよりは、
「世界の宗教を通して、日本人の宗教観や宗教との関係を知る」本でした。
それはそれで非常におもしろかったです。
今まで自分のことを無宗教だと思っていたのですが、
そうではなく、無意識レベルまでもやもやとした
日本的な宗教が染み付いているのだと認識を改めました。
あくまでもやもやなのですが。