97.『続・影響力の法則―ステークホルダーを動かす戦術』 アラン R.コーエン、デビッド L.ブラッドフォード 税務経理協会
続・影響力の法則―ステークホルダーを動かす戦術 高嶋 薫 税務経理協会 2009-05-20 売り上げランキング : 148436 おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
目次
第1章 部門を超えて取り組む:プロジェクトをリードする
第2章 部門全体を動かす
第3章 同僚を巻き込む
第4章 変革をリードする
第5章 間接的に影響をおよぼす
第6章 社内政治を乗り越える
第7章 強硬手段:厳しく対応しなければならないとき
参考になったところ
- レシプロシティ(互恵性・返報性)
影響力のある人は、その人にお返ししたい人が大勢いる人ということができる。レシプロシティは相手を動かすメカニズムの土台
- カレンシー(価値)の交換
こちらが求める価値を得るために、それに相当するカレンシーを用意して確実に渡す
- 同僚に影響力を与えられない個人の要因(一部)
- 対立すると、過去の経緯を持ち出してどちらが“正しい”かを明らかにすることにこだわる
- 自分が問題の一部を担っていることを認めようとしない
- 協働の姿勢をとらず、同僚への対抗心を前面に出す
- 相手が動くかどうかではなく、自分が正しい(同僚がいかに愚かで間違っているか)と感じられることで動く
- ポジションの上下にこだわり、対面ばかりを気にする
感想
どうやって人を動かすか、使えるかについての本。
書名のとおり、『影響力の法則』という本の続編なのですが、
手に入らなかったので先に読んでしまいました。
とはいえ、冒頭に『影響力の法則』の内容がざっくりと書かれているので、
読みにくいということはなかったです。
内容のポイントとしては、
- 人を動かす目的をはっきりさせること(自分の感情や体裁に振り回されない)
- 相手の価値観を理解すること(相手が望むカレンシーを渡さなければ動かない)
- 独りよがりでは相手は動かない
というところです。
この本の内容を上手に使えば、
上司だって同等の立場の人間だって部下だって動かせます。
ただし、よ〜く読み込まなければ使いこなすのは難しいです。