97.『続・影響力の法則―ステークホルダーを動かす戦術』 アラン R.コーエン、デビッド L.ブラッドフォード  税務経理協会


続・影響力の法則―ステークホルダーを動かす戦術続・影響力の法則―ステークホルダーを動かす戦術
高嶋 薫

税務経理協会 2009-05-20
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目次

第1章 部門を超えて取り組む:プロジェクトをリードする
第2章 部門全体を動かす
第3章 同僚を巻き込む
第4章 変革をリードする
第5章 間接的に影響をおよぼす
第6章 社内政治を乗り越える
第7章 強硬手段:厳しく対応しなければならないとき


参考になったところ

  • レシプロシティ(互恵性・返報性)

影響力のある人は、その人にお返ししたい人が大勢いる人ということができる。レシプロシティは相手を動かすメカニズムの土台

  • カレンシー(価値)の交換

こちらが求める価値を得るために、それに相当するカレンシーを用意して確実に渡す

  • 同僚に影響力を与えられない個人の要因(一部)
    • 対立すると、過去の経緯を持ち出してどちらが“正しい”かを明らかにすることにこだわる
    • 自分が問題の一部を担っていることを認めようとしない
    • 協働の姿勢をとらず、同僚への対抗心を前面に出す
    • 相手が動くかどうかではなく、自分が正しい(同僚がいかに愚かで間違っているか)と感じられることで動く
    • ポジションの上下にこだわり、対面ばかりを気にする

感想


どうやって人を動かすか、使えるかについての本。


書名のとおり、『影響力の法則』という本の続編なのですが、
手に入らなかったので先に読んでしまいました。
とはいえ、冒頭に『影響力の法則』の内容がざっくりと書かれているので、
読みにくいということはなかったです。


内容のポイントとしては、

  1. 人を動かす目的をはっきりさせること(自分の感情や体裁に振り回されない)
  2. 相手の価値観を理解すること(相手が望むカレンシーを渡さなければ動かない)
  3. 独りよがりでは相手は動かない

というところです。


この本の内容を上手に使えば、
上司だって同等の立場の人間だって部下だって動かせます。
ただし、よ〜く読み込まなければ使いこなすのは難しいです。