98.『世界認識のための情報術』 佐藤優 金曜日


世界認識のための情報術世界認識のための情報術

金曜日 2008-07
売り上げランキング : 128898
おすすめ平均

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


目次

週刊金曜日』への私の想い―序論として
日露首脳会談―ロシアの“シグナル”を解読できなかった外務省の罪
上海領事自殺事件―外務省で起きた抗争と幕引きを急ぐ背景
機密費―報償費関連文書を開示せよ
嫌韓流―第一線の日本外交官に浸透した危機な“情緒”
日露関係―プーチン大統領と官僚の間隙に手を突っ込め
イラン問題―欧米主要国が警戒するイランと日本の特殊な関係
靖国問題―歴史を背負う国家首脳がとるべき姿勢とは
漁船銃撃事件―北方領土の拿捕事件で逃げる松田ロシア課長
袴田茂樹教授の「北方領土ビジネス」―国民にツケを回す空想論と訣別を〔ほか〕


参考になったところ

  • 「他人のための使用価値」である商品によって人間の欲望が満たされる資本主義社会において、「他人のことなどどうでもいい」というモラルがはびこると、社会が破滅することになる
  • 新自由主義(純粋な資本主義)の理念から導かれるのは、「無政府状態」であり、「無規制」「やりたい放題」ということである
  • 新自由主義は、原子的固体の競争というモデルだ。ここでは、一人一人がみんなライバルであって、社会的連帯感が希薄になる

感想


『週間金曜日』でのコラムをまとめたもの。
時事問題について書かれているので、いまいちピンとこない部分がありますが、
小泉政権後の新自由主義経済の影響によって
日本がどう変わってしまうのかという内容は非常に勉強になりました。