133.『エンデの遺言 ―根源からお金を問うこと 』 河邑 厚徳 講談社


エンデの遺言 ―根源からお金を問うこと (講談社プラスアルファ文庫)エンデの遺言 ―根源からお金を問うこと (講談社プラスアルファ文庫)
河邑 厚徳 グループ現代

講談社 2011-03-22
売り上げランキング : 6522

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

目次

プロローグ 「エンデの遺言」その深い衝撃
第1章 エンデが考えてきたこと
第2章 エンデの蔵書から見た思索のあと
第3章 忘れられた思想家シルビオ・ゲゼル―老化するお金の理論とその実践の歩み
第4章 貨幣の未来が始まった
第5章 お金の常識を疑う
エピローグ 日本でも「お金」を問い直す気運高まる

メモ

  • 格差を衝いて自己増殖する「マネー」⇔共生の思想が生んだ「地域通貨」(←地域をマネーの暴力から守る安全装置)
  • 時間が経つにつれて価値が下がる「モノ」⇔時間が経過しても価値が変わらない「カネ」、この非対称がカネを持つ人と持たない人の差を生む
  • もしお金がマイナス利子のシステムのもとにおかれるならば、社会が実現した富はなるだけ長期的に価値が維持されるようなものに投資されるということです。これと対照的にプラスの利子の場合には、より短期の利益をあげるものへの投資が優勢になります