181.『戦争の法』 佐藤 亜紀 ブッキング
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メモ
- 誰かを沈黙させたいなら、殴るより宥めるか、幾らか握らせた方がいいはずだ。それを忘れては、肝心かなめの暴力的手段の迫力が著しく薄れることになろう。暴力を辞さない覚悟でいなければ脅しにはなりはしないが、伝家の宝刀を抜きっぱなしなのは如何にも間抜けである。(中略)効果的に使用されない暴力など怖くもなんともない。
- 裏切りと言うものは、ちらりと心に兆しただけでも十分致命的なのである
- 私は食べている最中に食べているものを貶さない。食事が不味くなる。どんなに不味いものでも、私は自分の下を誇るために貶したりはしない。それよりは和気藹々と食べることの方がずっと大事である
- 場数に関しては並の愛好家以上に踏んでいたようだが、鑑識眼を働かせようなどと言う気はかけらもなく、ただその日その日の舞台が面白ければそれでいいようだった