84.『マインド・ウォーズ 操作される脳』 ジョナサン・D・モレノ  アスキー・メディアワークス


マインド・ウォーズ 操作される脳マインド・ウォーズ 操作される脳
久保田 競 監訳

アスキー・メディアワークス 2008-09-25
売り上げランキング : 69125
おすすめ平均

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

目次


第1章 DARPAが頭から離れない
第2章 機械と人間たち
第3章 マインド・ゲーム
第4章 脳についてどのように考えるか
第5章 ブレイン・リーディング
第6章 より優れた兵士を「構築」せよ
第7章 非致死性兵器を開発せよ
第8章 ニューロセキュリティーの倫理を目指して

参考になったところ

  • 今や、人間という種は、自らの進化に手を加えることが出来るし、それだけではなく、進化が起こるルールを変えることさえできる(ロバート・ホフマン)
  • 難しいのは正しいフィードバックをすることだ。それがうまくいけば、サルの脳はロボットを自分の身体の一部であるかのように統合できる(デューク大教授 ミゲル・二コレリス)
  • 脳のどの部分が活性化しているかによってある程度までは考えていることが読める、という段階まで、あと一歩まできています。マインド・リーティングに迫っている(メリーランド大 ロバート・パーク)

感想


国防総省国防高等研究計画局DARPAの研究を中心とした先端脳科学(とその軍事利用)を描いた本。


そこには以下のような例が取り上げられています。

  • 兵士をロボットのように遠隔操作する技術
  • 傷を急激に治す自己治癒能力を持った兵士
  • 食事や睡眠を必要としない兵士

などなど。


効率的に任務を行うため、徹底的に改造される兵士。
もはやサイボーグですね。


非常に興味深い事例がこれでもかというくらい書かれ、
読み応えがありますが、人類の未来を考えると怖い本でもあります。