145.『視点をずらす思考術』 森 達也 講談社


視点をずらす思考術 (講談社現代新書 1930)視点をずらす思考術 (講談社現代新書 1930)
森 達也

講談社 2008-02-21
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目次

第1章 社会の多数派からずれる
第2章 国家を懐疑するまなざし
第3章 多面的矛盾に満ちた「現代の不安」
第4章 あえてメディアをずらして見る
第5章 脱線をおそれないアウトサイダーたち
第6章 日々の暮らしのなかのモノの見方

メモ

  • 今の日本社会について言えば、KYがもう少し増えたほうがいい。あまりに息苦しい。あまりに均質性を要求されすぎる
  • メディアはフィクションであり、視点の一つに過ぎない
  • 凶暴さと殺戮は等号関係ではない。むしろ「優しさ」や「善意」が自衛の意識と融合しながら、歯止めの効かない殺戮への衝動に発展する場合が多いのだ
  • 戦争は全て自存自衛なのだ。過剰な危機管理意識だから押さえが利かない
  • 人の一生は短い。限られたこの時間のなかで、僕はできるかぎりはいろんな断面を見たい。聞きたいし知りたい。そんなことの繰り返しで、この世界は意外と捨てたものではなく、人って素敵な存在なのだと思うことができる