184.『男たちへ』 塩野 七生
再び男たちへ―フツウであることに満足できなくなった男のための63章 (文春文庫) 塩野 七生 文藝春秋 1994-03 売り上げランキング : 88866 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
メモ
- 真実とは、言う必要のないときは言わない方がよいということも知っておきなさい
- ともに同じ「世界」で遊ぶためにはぜひとも必要な、「同じ言語」で語ることのできるつながりとなると、恋愛と似ていて、一生で出会わない人と何度となく出会う幸運な人と、はっきりと分かれるように思えるのだ
- 日常とは違った装いをもって対することは、日常とは違ったものを伝達しようとしているこれら芸術家たちへの礼儀であり、と同時に、受けてである観客自体も、日常の現実からは得られないものを得るには、より妥当な道ではなかろうか
- ロー六派の古き良き時代は、1930年代で終わってしまった
- 成功する男とは、まず第一に、体全体からえもいわれぬ明るさを漂わせる男だ。(中略)静かな立振舞いの中にも、なにか明るい雰囲気を漂わせている、そんなたぐいの明るさなのである
一言
イタリア在住の作家、塩野七生のエッセイ集。「男はこのように生きなさい」というような本は結構好きです。鵜呑みにするわけではないですが、勉強になります。
182.『羊をめぐる冒険(上)』 183.『羊をめぐる冒険(下)』 村上 春樹 講談社
羊をめぐる冒険(上) (講談社文庫) 村上 春樹 講談社 2004-11-15 売り上げランキング : 5525 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
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一言
「1通の手紙から羊をめぐる冒険が始まった 消印は1978年5月北海道発
あなたのことは今でも好きよ、という言葉を残して妻が出て行った。その後広告コピーの仕事を通して、耳専門のモデルをしている21歳の女性が新しいガール・フレンドとなった。北海道に渡ったらしい<鼠>の手紙から、ある日羊をめぐる冒険行が始まる。新しい文学の扉をひらいた村上春樹の代表作長編」(Amazonより)
あらすじを読んでもよく分からないと思います。本文を読んでもわからないことだらけですが(笑)それでも何度も読み返すのだから名作でしょう。
推理小説っぽいところがあり、さらっと読むことができます。ただ、そうするとこの本(というより村上春樹)の魅力の半分くらいしか気づかないです。休日にじっくり読んでほしい本です。
181.『戦争の法』 佐藤 亜紀 ブッキング
戦争の法 佐藤 亜紀 ブッキング 2003-10 売り上げランキング : 495356 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
メモ
- 誰かを沈黙させたいなら、殴るより宥めるか、幾らか握らせた方がいいはずだ。それを忘れては、肝心かなめの暴力的手段の迫力が著しく薄れることになろう。暴力を辞さない覚悟でいなければ脅しにはなりはしないが、伝家の宝刀を抜きっぱなしなのは如何にも間抜けである。(中略)効果的に使用されない暴力など怖くもなんともない。
- 裏切りと言うものは、ちらりと心に兆しただけでも十分致命的なのである
- 私は食べている最中に食べているものを貶さない。食事が不味くなる。どんなに不味いものでも、私は自分の下を誇るために貶したりはしない。それよりは和気藹々と食べることの方がずっと大事である
- 場数に関しては並の愛好家以上に踏んでいたようだが、鑑識眼を働かせようなどと言う気はかけらもなく、ただその日その日の舞台が面白ければそれでいいようだった
180.『ローマ人の物語〈11〉ユリウス・カエサル―ルビコン以後(上)』 塩野 七生 新潮社
ローマ人の物語〈11〉ユリウス・カエサル―ルビコン以後(上) (新潮文庫) 塩野 七生 新潮社 2004-09 売り上げランキング : 5935 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
メモ
- このような状態になった場合、人は二種に分れる。第一は、失敗に帰した事態の改善に努めることで不利を挽回しようとする人であり、第二は、それはそのままでひとまずは置いておき、別のことを成功させることによって、情勢の一挙挽回を図る人である。カエサルは、後者の代表格といってもよかった
179.『愛すべきあつかましさ』 島地 勝彦 小学館
愛すべきあつかましさ (小学館101新書) 島地 勝彦 小学館 2010-12-01 売り上げランキング : 19513 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
目次
序章 低迷ニッポンにいま、いちばん欠けているものはあつかましくも愛すべき豪快さではないだろうか?
第1章 昭和のニッポンを駆け抜けた、あつかましさの天才 今東光大僧正に学ぶ“あつかましさとは人を幸せにする魔法なり”
第2章 プレイボーイがみたプレイボーイ1 わが編集者人生を通り過ぎていった愛すべきあつかましさの天才たち
第3章 ニッポンの若者に勇気を与えた豪快児 開高健に学ぶ“あつかましさにはなにより愛が欠かせない”
第4章 プレイボーイがみたプレイボーイ2 歴史を変えた、歴史を動かしたあつかましき英雄たち
第5章 現代史を動かした世界一の紅顔宰相 ウィンストン・チャーチルに学ぶ“リーダーの必須条件、それは愛すべきあつかましさだ”
終章 いま、ニッポンのリーダーになにが足りないのか?いま、社会を生きる人間になにが足りないのか?
一言
元気が出る本。今、ぼくたちに足りないものが書いてあります。
178.『ローマ人の物語〈10〉ユリウス・カエサル ルビコン以前(下)』 塩野 七生 新潮社
ローマ人の物語〈10〉ユリウス・カエサル ルビコン以前(下) (新潮文庫) 塩野 七生 新潮社 2004-08-30 売り上げランキング : 3118 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
メモ
- 人間とは噂の奴隷であり、しかもそれを、自分で望ましいと思う色をつけた形で信じてしまう
- もともとからして情報の重要性を知らない人間が相手を見くびるようになれば、普通に入ってくる情報を集めることさえ怠るようになる
177.『ローマ人の物語〈9〉ユリウス・カエサル ルビコン以前(中)』 塩野 七生 新潮社
ローマ人の物語〈9〉ユリウス・カエサル ルビコン以前(中) (新潮文庫) 塩野 七生 新潮社 2004-08-30 売り上げランキング : 3680 Amazonで詳しく見る by G-Tools |